こんにちは。今日は注意喚起するお話です。
海外旅行を計画する時に1度は考えるのが治安だと思います。
今日はフランスの治安の悪さを感じるお話するので夢を壊したくない方は読まないでください。
さて、昨日のブログの続きからお話します。
ヴェルサイユ宮殿にある美しい庭園を見終わったところからですね。
ヴェルサイユ宮殿と庭園散策を満足するまで楽しんだ私と母は残りの時間でサントシャペルという教会に行くことにしました。
4月のパリは日が暮れるのが21時くらいなのでかなり長い時間、観光できるのが良いです。
(治安があまり良くないので暗くなってから遊ぶのはお勧めできません。できるだけ朝早くから観光をして日が暮れる前にホテルに戻りましょう)
庭園を出てヴェルサイユ駅へ。
サントシャペルの最寄り駅であるサントミッシェルノートルダム駅へ、噂のRERを使っていくことにしました。
RERの何が噂なのかと言うと治安の悪さです。私も乗ってみて驚きました。
母と治安が悪いと噂だから気をつけようねと話しながらホームへ向かいました。
電車が何本かホームに来ていたのでどれかなと迷っていると、電車の中から「こっちこっち!」と金髪の可愛いお姉さんが私たちを呼んでいました。
路線図を広げる母に歩み寄り、「この電車はパリに行くよ!」と微笑みかけました。
電車に乗り込む母、動揺する私。
私にはお姉さんが不審人物にしか見えませんでした。
母が電車に乗ってしまったので私も乗り込むと、乗り込んだところに人が不自然なくらい沢山いました。
しかし、満員電車に慣れ親しんでいる母は違和感を抱かなかったようでした。
危険を察知した私は鞄を抑えてすごい勢いで後退して座席のあるあたりまで逃げましたが、母がついてきていない!
どうしようと焦りました。あんな不審人物に旅行慣れしている母がついて行くものか?と疑問に思ったのです。
母の様子を伺いに行くと、周りを注意深く見渡していたお姉さんと目が合いました。
なんだか微妙な雰囲気…。
母は英語で話しかけてくるお姉さんと、母の広げる地図を指さしながら路線について教えてくれているお婆さんに取り囲まれて電車の奥まで追いやられていました。
あぁこれはまずい。確実にまずい。スられる。
私は自分の鞄を抱きしめながら母に近づこうとしました。
すると周りにいた誰かの足が私の足と足の間に入ってきて前に進めなくなってしまいました。
素晴らしいチームワークを見せてくるスリグループ。
これ以上近づけないし、フランス語も英語も私にはわからない。どうしよう。叫ぶか?
私が戸惑っていると母が突然「あっ!」と叫び、貴重品を入れている肩掛けのポーチ(?)を抑えながら「スリだ!」と言って慌てだしました。
母が気づいたことが分かるとお姉さんとお婆さんは「もう出発するから椅子に座った方がいいよ」「とりあえず電車は分かったでしょ?」というようなことを英語で捲し立て、座席側に私たちを追いやりました。
席に座った母があの人たちスリだった。と怒っていましたが…いや、気づけよ…と少しだけ思ってしまいました。
あまがさはどうしてたの?と聞かれましたが、母を置いて逃げたとは言いづらかったです…一応謝りました。
母に「この人多分スリだよ!」と言わなかったことを反省して次、スリに出会ったら直ぐに叫ぼうと心に決めました。
(実際会うと慌ててしまって逃げたくなってしまうんですけどね…)
スリグループは、あの手この手で人を引き離し、別のことに気を取らせ、貴重品(命と同じくらい大切なパスポートや財布ですね)を奪おうとしてきます。
高等スリテクニック…プロの技を見ました。
日本人はスリなれしていないですし、電車で他の人と距離が近くても気にならないので、ろくに警戒もしないです。
日本語表記のほとんどない国フランスに「スリに注意しましょう」という看板だけぽつんと日本語で書いてあるのはとても情けないことです。電車の中で流れる日本語の自動音声での注意喚起はそれだけ被害が多いことを表していると思います。
日本人は詐欺の被害も多いので気をつけてください。(詐欺の話も後日しますね)
優しい人を見た時に心から感謝できるのは良いことではありますが、海外では心を鬼にして、頼んでもいないのに優しくしてくる人は警戒しましょう。
ここから対策として私がしていることをお話します。
まず第一に貴重品を鞄に入れないことです。(ポケットは論外です)
ひったくられたら全てが終わります。又、気づかないうちに鞄を開けられて中身を取られることもあります。彼らはプロです。
ちなみに私は肩から鞄を下げていましたがふとした時に鞄を見たら知らない人の手が入っていてびっくりしました。
本当にわからないんです。怒りも湧きません。プロは凄いな、くらいの感想しか出てきませんでした。
私は服の中に薄いポーチ入れて首から下げていて、スカートをめくりあげないとパスポートを始めとした貴重品が取られないようにしてます。
これはフランス旅行の際だけではなくずっとです。日本から出る時は常にこのスタイルです。
どんなものか想像出来ない方はプールに入る時に首から下げるお金やスマホなどを入れる透明のやつ(?)を想像してみてください。
それくらいすれば取られにくいですし、仮に根性のあるスリにスカートの中をまさぐられても、やめて!助けて!って叫べば性犯罪者に厳しい御時世、取り押さえて貰えると思います。スリでは捕まらなくても性犯罪者として牢に入れられるでしょう。
第二に、頼んでもないのに親切にしてくる人は悪人だと思って対処することです。
現地に行って改めて感じたのですが、基本的に一般フランス人(悪い人ではないという意味です)は、自分から観光客に話しかけてくることはありません。
私たちがわかりやすく困っていると、助けたさそうな顔をして、チラチラこっちを見てきたり、英語が話せるアピールなのか英語の歌を歌ったりしていました。(かわいいですね)
優しい方も本当に多いのですが、自分から話し掛けるとスリや詐欺だと誤解されると考えているのではないかなと思いました。
私も「頼んでもないのに近づいてくる人は悪人だ」と決めつけて行動していましたし、それで、1度も被害に会いませんでした。
何度も言います。人を信じることはとても良いことだとは思いますが、異国の地で無闇矢鱈に知らない人を信用するのはやめた方が良いです。
美男美女に悪い人はいないという謎の名言もありますが、嘘です。スリのお姉さんは美人さんでした。顔が良いと見蕩れられている隙にスレるのかも知れません。
海外に行き慣れている母が引っ掛かるのですから、慣れてない方はもっと気をつけてください。
警戒しすぎて善意を無視してしまうのは良くないことですが、命や尊厳に変えられるものは無いと思います。
気さくな方も多いので聞けば教えてくれます。なので困ったら自分から話しかけるようにしましょう。
第三にガイドブックや路線図を外で広げないことです。
「鴨です。葱を背負って来ました。」と自己紹介しているのと同じです。特に日本人だとわかると悪い人達がわらわら寄ってきますw
面白いくらいです。アジア人の区別はあまりつかないようで、Chinese?Japanese?Korean?と聞かれますが応える必要はありません。
言葉が通じない振りをして肩を竦めて逃げましょう。大切なのは相手にしないことです。
スリ対策はこんな所でしょうか。
この後も何度か悪い人達に遭遇します。そのお話はまた後日。
次回こそ美しい教会に向かいます。美しい写真と共に紹介する予定なのでお楽しみに(?)
随分と長くなってしまいました…ここまで読んでくださってありがとうございました🧸🍒