あまがさの日記のようなもの

書きたい時に書く日記のようなブログです。

🇫🇷「海に浮かぶ修道院 モン・サン・ミッシェル」

こんにちは。

今回はフランス旅行4日目、モン・サン・ミッシェルのお話をしたいと思います。

モン・サン・ミッシェルと言えばフランスを代表する世界遺産です。

そんなモン・サン・ミッシェルに訪れたくても、パリから遠いため自力で移動するのは大変で、パリ市内の幾つかの場所を観光するのと、長い移動時間を掛けてモン・サン・ミッシェルに行くのとを秤にかけ、諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。

モン・サン・ミッシェルを訪れるならツアーをオススメします。モン・サン・ミッシェルは興味深い歴史を持っている上、面白い造りをしているのでガイドさんのお話があると、より楽しめると思いますよ。

(これは私の意見ですが個人で修道院に行くと何が見どころかわからないと思います。そのくらい中がすっからかんです。)

私はフランスに行くにあたり、飛行機のチケットとホテルだけが付いている旅行プランに申し込みました。

そのため「地球の歩き方」とスマホのコンパスを片手に観光しました。(Googleマップは電波がないので使えませんでした)

何度も道に迷いましたし、英語のメニューのあるレストラン探しも大変でした。

それだけではなく、治安もあまり良くないので女性の一人旅や若い女性グループでの旅行を計画しているならばバス移動のガイドさんがつくようなしっかりとしたツアープランを申し込むことをおすすめします。

日本人だということだけでも怪しい人は寄ってきますが、女しかいないと分かると大喜びで寄ってきます。

私は母と2人で旅行をしていたのですが、やはり怪しい人の目に止まったらしく唐突に腕を掴まれました。

とても背の高い黒人の男性で、腕に手の跡が残るほど強く掴まれ、NOと叫び腕を剥がそうとするも力でも体格でも負けてしまっていて離して貰えませんでした。(この件の詳しいお話はまた後日しますね)

母が私を必死に引っ張り、周りの注目を集めることで何とかなりましたが…うーん…怖いですね。心の弱い方や慣れていない方だとトラウマになってしまうと思います。

心が強い自信がある方や、腕を掴まれてもどうにかなる方、信頼出来るパートナーといる方、治安の悪い所に近づかない予定の方は個人旅行でも平気だと思います。

話がそれてしまいましたw

とりあえず私達はモン・サン・ミッシェルへ行くツアーは元々申し込んでいなかったんです。

ですが自力ではモン・サン・ミッシェルには行けないなと気づいたのでネットで一日限定のツアーを申し込みました。

バスで移動&ガイドさんが付いているツアーです。

モン・サン・ミッシェルに行くためにはパリのモンパルナス駅からバスで片道4時間くらいかかります。

往復8時間、現地で観光するのは4時間程度でしょうか。

フランスはストライキやデモが多いのでそれによってかなり時間が変わってきますが、ガイドさんがいれば、いざと言う時にも対応して下さるので本当に助かります。

バスならば移動中寝ていられますし、移動中に他の観光地の周り方のコツやフランスの歴史について話してくれることもあるので、一日ツアーを付けることで起きるデメリットはないと思います。寧ろメリットしかないと思っています。

さて、ここ迄が前置きです。ここからモン・サン・ミッシェルのお話に移ります。

長い長いバスの旅を終えて、やっと到着したら昼食の時間でした。

モン・サン・ミッシェルはふわふわのオムレツが有名でツアーでもふわふわのオムレツを食べられるものを選びました。

卵料理が好きな方にはたまらないと思います。

モン・サン・ミッシェルの外見はこんな感じ。

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青空を背景に佇むモン・サン・ミッシェルを見ながら塩風に吹かれて、爽やかな気持ちになりました。

本当は水に浮かんでいる状態が見たかったのですが滅多に見られないようで見れませんでした…泊まらないと厳しいそうです。

写真目当ての方は泊りで行って、夜、海に浮かぶライトアップされたモン・サン・ミッシェルの写真を撮影してみては如何でしょうか。

てくてく歩いてモン・サン・ミッシェルの中へ入ると坂!階段!坂!階段!坂!という心折設計になっています。

4時間座り続け、凝り固まった身体をほぐすのに丁度いいですね…!

足腰が弱い方は杖をついて頑張ってください…皆さんの見たい修道院は山の頂上にあります。

やっと登り切ったという時の達成感は素晴らしいものです。

ガイドさんも息を切らしながら解説していました。

やっと修道院の中へ…どんな煌びやかな光景が広がっているのかな?と思うと…修道院とはこうあるべきだよなというような内装です。わかりやすく言うと何も無いです。

これはフランスの歴史が大きく関わっています。

煌びやかだったお部屋もあったようですがフランス革命により王族が処刑され、王族や貴族を連想させる華美なものや芸術品は忌み嫌われてしまいました。

その時にモン・サン・ミッシェルにあった美しい絵画やカーテン、床に敷かれたタイルから何まで全て剥がされて持っていかれてしまったようです。

凄いですね…なんという執念…当時の民衆の強い意志を感じさせられました。

そんなモン・サン・ミッシェルですが見どころが失われた訳では決してありません。

部屋の一つ一つに意味があり解説を聴きながら見ると、とても面白いです。

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これは内部の教会です。シンプルだからこそわかるステンドグラスや建築の美しさがあります。祈りを捧げる場である教会とは本来こうあるべきなのかも知れません。

この教会に入るには一旦屋上に出るのですがそこにはカモメが沢山いました。

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カモメ可愛い…すごく人馴れしていました。

他にもモン・サン・ミッシェルには中庭があるのですが、そちらも本当に美しかったです。沢山ある柱の一本一本に違う植物の柄の彫刻がされていました。

写真も撮ったのですが写真だと上手く伝わらない気がするので載せないでおきます。

そちらは是非、御自身の目で見てみて下さい!精巧な彫刻にうっとりすると思います。

次にモン・サン・ミッシェルの中で個人的に一番よかった場所を紹介します。

どこかと言うと、モン・サン・ミッシェルの入口から修道院へ向かう大通りの脇にある小さな教会です。ジャンヌダルク銅像が目印です。

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薄暗く静かな教会の中を、蝋燭に灯る火と青いステンドグラスからさす淡い光が照らしていて、少しの間、時が止まっているような感覚に陥りました。

とても素敵な教会なので、モン・サン・ミッシェルを訪れた際は是非足を運んで見てください。

修道院に行くまでには沢山のお土産屋さんやレストランもあるので覗いてみると楽しいと思います。

裏路地のような細い通りも趣があってとても良いです。

最後になりますが、モン・サン・ミッシェルのあるノルマンディーは第二次世界大戦でノルマンディー上陸作戦が行われた場所でもあります。

その歴史もあって至る所にノルマンディー上陸作戦に関わった国の国旗や当時をイメージした作品も売られていました。

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モン・サン・ミッシェルを訪れてみて、ここはただ美しいだけの場所ではなく、積み重ねられた歴史の上に存在している美しい場所なのだと体感しました。

昔はモン・サン・ミッシェルに訪れる為に命を落とした教徒も多く、モン・サン・ミッシェルに向かう時、遺書を書くことが暗黙の了解だったそうです。

どれだけの人がこの地に、夢を見て、叶わず、眠っているのだろうかと考えると、言葉では上手く表せない、切なさと、もどかしさでいっぱいになりました。

異国で潮風に当たり、カモメの声を聴きながら歴史に思いを馳せる…そんな時間を過ごせたことを幸せに思います。

パリにある数々の建築物や教会と比較して華やかさが足りないと思う方もいるかもしれませんが、控えめな様相の中にある美しさと複雑に絡み合う歴史がモン・サン・ミッシェルの魅力なのではないかと思いました。

随分と長くなってしまいましたが今回はここまで。

次回は何を話すか決めていませんがフランス旅行のお話の続きになると思います。お楽しみに!(?)

ここまで読んでいただきありがとうございました🧸🍒