こんばんは。
フランス旅行について話したいことは大体お話してしまったので、今回は封蝋についてお話しようと思います。
封蝋とは英語でSealing wax(シーリングワックス)と呼ばれている、手紙を閉じる時や瓶を密封する時に使う蝋のことです。
淡い桜のような色の封筒に紫陽花の封蝋
雲のような色の封筒に銀や青、紫を混ぜた色の封蝋
ワインレッドの封筒に金色の銀杏の封蝋
落ち着いた青の封筒にリースの封蝋
因みに私は尊敬する方にお会いする予定があり、その時にお手紙を渡そうと考え、少し手の込んだものをお渡ししたいなぁなどと思いながら悩んでいたところ「封蝋をしてお渡したら、お洒落だし普通のお手紙を渡すよりも喜んで頂けるのでは?」と思いついたことがきっかけでシーリングスタンプを始めハマりました。
先ほど紹介した写真の封蝋は私が押したもので、どれもお気に入りです。
お渡しする相手のことを思い浮かべながら封筒や便箋、封蝋などの色や柄を選ぶ時間は充実していてとても楽しいです。
それだけではなく好きな音楽を聴きながら紅茶を飲み、手紙を書いて封をするという…なんとも贅沢な時間を過ごせます。
気分は英国紳士です(伝われ)
何回か練習すれば誰でも綺麗にできるようになると思うので是非皆さんも挑戦してみて下さい。
今回は封蝋の作り方をメインにちょっとしたアドバイスもお話したいと思います。
シーリングワックス、シーリングスタンプ、封蝋の遊び方や作り方が気になる方に読んでいただけたらなと思います。
説明が多くなるので興味がわかなかった方には退屈だと思います。次回の内容に関わりは一切ないので安心して読むのをお辞めください。
もし興味がわいた方は読み続けてくださいな。
封蝋を作るために必要な道具は以下のものです。(今回は封筒には直接は押さずにスタンプの部分を作る練習をしようと思います。)
シーリングスタンプ、シーリングワックス、クッキングペーパー、スプーン、蝋燭、ライター、保冷剤、細い棒、汚しても良い濡れタオル、水、(クーピー、クーピー削り、封筒)
少しやってみたいだけの方は全て百円均一のお店で揃えることが出来るので、それでも良いと思いますが、そこそこ真面目にやりたい方はシーリングスタンプだけでも良いものを買った方がいいと思います。
(書いていても読んでいても解りにくいので、封筒に封をしているような完成した状態のワックスを封蝋と呼び、未完成の蝋として存在している状態のワックスをシーリングワックスと呼ぶことにします。本来は同じ意味です。)
1、事前準備として、濡れタオル、水、クッキングペーパー、火をつけていない蝋燭をテーブルの上に用意します。
シーリングワックスはスプーンに乗せて蝋燭の火で温めて溶かしていきます。普通にしていれば火事にはならないと思いますが、念の為蝋燭の近くに水を用意しておきましょう。
2、準備が出来たら、蝋燭に火をつけ、シーリングワックスを適量スプーンに乗せて溶かしてみましょう。
(シーリングワックスには棒状のものや細かいビーズのようなものなど様々な種類があります。溶かし方はそれぞれなのですが、一般的な棒状のものやビーズ状のものの場合を考えて書いています。詳しいことはシーリングワックスを買った時についている説明文を読んでください。)
3、シーリングワックスをスプーンの上で溶かしながら細い棒でかき混ぜ、滑らかになったらクッキングペーパーの上に垂らします。
ここでのコツは1箇所に落とし続けることです。少し厚めに同じところに垂らすと押す時に綺麗に広がる気がします。
4、上手く垂らせたら、表面がうっすら固まるくらいまで待ちます。
その間に保冷剤にシーリングスタンプを押し当てておきましょう。
シーリングスタンプを保冷剤に押し付けて冷やしておくことでシーリングワックスにくっつくのを防ぐことができます。
5、10秒くらい待ったら冷えたシーリングスタンプをほんの少し固まったシーリングワックスの上に押し付けます。
少し強めに、でも強過ぎない、微妙な加減で垂直に押します。
6、直ぐには離さず少し待つと良い出来になるので、少し待ってから剥がします。
するとクッキングペーパーの上にお洒落な封蝋が出来ているはずです。まだ熱いので火傷をしないように冷めるまで待ちましょう。
熱が冷めたらクッキングペーパーから簡単に剥がすことができます。これで完成です。
溶かすのに使ったスプーンは裏側が煤で真っ黒になっている上、かなり熱くなっていると思うので濡れタオルに押し付けて煤を綺麗にしながら熱を覚ましましょう。
はじめはクッキングペーパーの上で練習すると良いと思います。失敗した時でもクッキングペーパーから剥がして何度も溶かし直すことが出来るので、納得するまで作り続けられます。
練習をして上手に封をできる自信がついたら封筒の上に直接、蝋を垂らしてみると良いと思います。
ちなみに失敗するとこのようになります。
失敗① 押す時に上手くいかず縁がなくなってしまいました。
失敗② クッキングペーパーの片側が少し浮いていて垂らす時に広がってしまいました。
成功すると初めに載せた写真のようになります。拡大するとこんな感じです。
柄も綺麗に出ていますし、真ん中に押せています。人によって成功の基準は違うと思いますが…私の感覚ですとこれは成功です。
クッキングペーパーの上に作ったシーリングワックスは、手紙の封をする時やラッピングの時に両面テープやボンドなどで貼り付けることができます。
綺麗にできた物は壊れないように保管しておくと便利かもしれません。
瓶や綺麗な小物入れに入れておくとお洒落で可愛いかなと思います。
さて、少し話が逸れますが、皆様はシーリングワックスが混ぜ合わせられることをご存知でしょうか?
実はシーリングワックスは様々な色を軽く混ぜ合わせてマーブルのような模様にしたり、しっかり混ぜ合わせて違う色にしたりすることが出来ます。
しかし店舗によっては1色しかワックスを置いていないところもあり、沢山の色のワックスを揃えるのは大変です。
そこでちょっとしたアドバイスをさせてください。
様々な色のスタンプを押したいけどシーリングワックスを揃えるのは難しい…そんな時に私がおすすめしたいのが、クーピーです。
(サクラクレパスさんから出ている「クーピー」という商品です。見たことも聞いたこともないという方は調べてみて下さい。)
マーブルは難しいですが、様々な色を作るのにクーピーはかなり適しています。
クーピーは蝋を固めて作ってあるので熱で溶けますし、クーピー削りで削れるので簡単に好きな分量を混ぜ合わせることが出来ます。
又、クーピーはシーリングワックスよりも粘度が高いので、混ぜ合わせると一定の場所に垂らしやすくなります。
シーリングワックスを溶かしていたスプーンに、金色のクーピーを削って乗せてみました。
このような感じで他の色も混ぜていきます。(同系統の色を混ぜていくと良いと思います。)
金色のシーリングワックスをベースに金色だけではなく茶系統の色のクーピーを削って溶かしました。
(シーリングワックスを入れないと粘度が高すぎて垂らせなくなってしまうのでシーリングワックスを使った方が良いです。)
クーピーが溶け切っていないと垂らした時に、ぼこぼこになってしまうので滑らかになるまで棒でよく混ぜて下さい。
滑らかになったら、普通のシーリングワックスを使う時と同じように扱えます。
クーピーなら手に入れやすいですし、値段も手頃なので色々と試すのに良いと思います。是非皆さんもシーリングワックスで遊ぶ時は試して見てください。
以上、封蝋の作り方とちょっとしたアドバイスでした。
こういった趣味は気軽に始められますし、とても楽しいので興味を持った方は挑戦してみて下さいな。
…今回も3000字を超えてしまいました。いつも読んでくださっている方、本当にありがとうございます。
前回4000字を超えてしまったので少し反省して、今回こそは文字数を少なくしようと頑張っていたのですがなかなか難しいですねw
読みやすい文章になるよう自分なりに考えてみますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
長々とお付き合い頂きありがとうございました🧸🍒
次回、何についてお話するかは、まだ決まっていないですが…お楽しみに!(?)
手紙と一緒にプレゼントを友人に渡す回↓
ama-gasa.hatenablog.com