あまがさの日記のようなもの

書きたい時に書く日記のようなブログです。

ヘタリア と ステレオタイプ

今晩は。今回は推し作品についてお話します。

私には十年以上推している作品があります。人生の半分以上を共に歩んできた最愛の沼です。

その名は『ヘタリア』……ご存知でしょうか?

覇権ジャンルなので古のオタクは皆知っているとは思うのですが、最近の方には通じないかも知れません。

国の擬人化という難しい題材だからこそ、解釈の幅が広がり、供給のある時もない時も愛され続けているのだと思っています。

【宣伝】現在『ヘタリアWorld☆Stars』がジャンプ+で連載中です!興味を持ってくださる方がいたら是非に〜🌍もしハマったら長靴で乾杯しましょう✨

現在連載中の『ヘタリアWorld☆Stars』は今回レポートで述べる『Axis powers ヘタリア』とは違います。『Axis powers ヘタリア』は幻冬舎、『ヘタリアWorld☆Stars』は集英社です。お気を付けください。

ステレオタイプやブラックジョークが含まれるAxis powersと比べて、連載中のWorld☆Starsはかなりマイルドになっています。ヘタリアも時代に合わせて変わっているんです。

ポーランドボールが好きな人、世界史に興味がある方には『Axis powers ヘタリア』の方がおすすめですが、正直なところ好みでしかありません。因みに私は『Axis powers ヘタリア』の方が好きです笑

勿論、すべてのヘタリアを愛していますけどね!!!誤解しないでよねっ!!!

推しはベラ嬢。フラアサです。「結婚して…くれないか」

同志の皆様、お会いできて光栄です。これからも末永くよろしくお願いします。

雑食の皆様、当方左右相手固定です。CPに関するコメントは避けていただけたらと思います。ご協力をお願いします。

地雷の人はここでお別れかもしれません。事実しか述べていませんが、不快になる可能性があります。自衛をお願いします。

上記の文章の意味が分からない方は何の問題もないので、気にせずお読みいただければと思います。

授業課題の一つなので教授にも提出しましたが、数年前に書いたもので拙いところも多いです。生暖かい目でお読みください。

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読者の皆様は厳選されたでしょうか?それでは『Axis powers ヘタリア』に関するレポートです。どうぞ。

Axis powers ヘタリア』におけるステレオタイプとその問題点、作品との付き合い方について考える。

Axis powers ヘタリア』とは第二次世界大戦のAxis Powers(枢軸国)を中心に史実とエスニックジョークを交えて描くコメディであり、歴史、人種、民族、風俗、気風、風土、イメージを元に国を擬人化し、「国家間の歴史問題を、ヤオイ的な感覚を含む人間関係として描写することで、国際関係をユーモラスに風刺する」作品である。

主要キャラクターは全て国の擬人化であり、彼らの歴史や国際関係、時事ネタ、作者のオリジナルストーリー、エスニックジョークなどを元に話が構成されている。

ステレオタイプエスニックジョークと関わりが強く、ステレオタイプの知識なしにエスニックジョークを楽しむことは難しい。その為、キャラクターの性格にはステレオタイプを意識した設定がされている。

イギリスを例にあげると、「英国紳士を自負するが、実は元ヤンで口がすこぶる悪い。皮肉屋で、心を開くと意外と尽くすタイプの世話焼きなツンデレ。妖精や幽霊などを見ることができ、それらとは仲良しで、そのようなファンタジーの類を信じており伝説が大好き。魔術・呪術なども得意。表面上はリアリストだが寝る前はロマンチストで、テディベアと寝ている。料理が好きで、善意で振る舞うも腕は壊滅的で、食した者は泣いたり気絶したりするほど。紅茶とカレーとマックが好き。」という説明がされている。

料理の腕は壊滅的という設定について考えると、私はイギリスに行った際にブリティッシュ・エアウェイズ機内食を食べたが、美食の国と呼ばれるフランスのエールフランス機内食と比べると味の差は歴然だった。

イギリスの「料理の腕は壊滅的」という設定は正しかったのだと感じる瞬間であったが、ロンドンのパブで食べたフィッシュアンドチップスは美味しく、一概には言えないと再認識させられた。

ヘタリアでは、キャラクター同士の仲の良さも国の在り方が関係している。例を挙げるとフランスとイギリスは「1000年以上に渡って犬猿の仲で喧嘩ばかりしているが、利害が一致すれば手を組んだり、何かと一緒にいる切っても切れない腐れ縁の様な関係の友達」「運命共同国」と表現されている。

実際に、フランスとイギリスは世界史の教科書を埋め尽くす勢いで諍いを起こしており、その中でも百年戦争はとても有名である。しかし、第一次世界大戦第二次世界大戦など、歴史を変えるような大きな争いでは協力関係にあることが多い。

近代では「友好的な相互理解」を意味する英仏協商が結ばれ、植民地政策の対立は解消された上、長い間続いた対立関係に終止符が打たれた。英仏海峡トンネルも開通しており仮想敵国から友好国へと変わった。

作中、近代の表現ではフランスとイギリスが2人で酒を飲みに行ったり、フランスがイギリスの家に刺繍を邪魔しに行ったり、体調不良時に看病をしたり、クリスマスを共に過ごしたりと仲が良さそうな一面も伺える。

次にヘタリアという作品の問題点を二点挙げる。

一つ目はステレオタイプというイメージのレッテル貼りをしているということである。国の擬人化にステレオタイプの性格を当てはめることで、読者の国に対するイメージに影響を与えてしまう。

これは使い方を間違えると偏見や差別に繋がり、周りに不快感を与えるだけではなく、読者に固定概念として残ってしまい、一定の国や国民に対して悪感情を抱かせてしまう可能性がある。

二つ目の問題は国家間のトラブルで、国を扱った作品であることから生まれたものである。

ヘタリアは過去に隣国とのトラブルがあった。日本が帝国主義時代に韓国を植民地化していたこと、日本と韓国の関係も全て解決済みとは言えない状況であったことから国家間の歴史問題を擬人化して人間関係として描くことは韓国の国民感情として受け入れ難く「日本のアジア侵略を美化している」と批判が起こった。

それだけではなく韓国を擬人化したキャラクターの特徴の一部にも批判が集まった。これは一つ目の問題点として挙げたステレオタイプのレッテル張りに対する批判であるとも言える。この件は韓国社会で物議を醸し韓国の国会でも取り上げられた程である。

この件を受けて、ヘタリアSNSやpixivなどの投稿サイトで検索避けがされている。純粋に国について検索した人が作品の話題と混同したり、二次創作が苦手な人の目に止まにファンがることがないように独自に始めたものであり、現在では検索避けをすることが暗黙の了解となっている。

上記の問題が付きまとう難しいジャンルではあるが、国の擬人化、ステレオタイプを扱う作品はヘタリアだけではない。

国家やステレオタイプを題材にしたインターネット・ミームの作品にポーランドボールというものがある。ヘタリアとは違い個人での投稿であることから問題になりにくいこともあり、皮肉やブラックジョークの割合がとても高く、私はそこに惹かれているが、人によっては強く侮辱されていると感じる投稿も多い。

実際起きたことを強めに風刺するポーランドボールに対し、ヘタリアは直接的ではなく間接的な表現を用いることが多いこと、ジョークをわかりやすくジョークとして扱っていることで親しみやすさがあると思う。

愛らしいキャラクター達の会話や行動はステレオタイプや史実に基づいてはいるものの生々しさを感じさせないものが多い。このことからもヘタリアは、前述したステレオタイプのレッテル張りをしている事への配慮がされている。

しかし、二つ目の問題として挙げた国家間のトラブルは、生々しさを消し、親しみやすさを感じさせる表現を用いた結果だと考える。この問題は隣国をモチーフにしたキャラクターをアニメに出さないことで一応解決したが、未だに批判の声は尽きない。

最後にヘタリアとの付き合い方について考えを述べる。

人を国で括った時、全員に当てはまるステレオタイプが存在するとは思えない。多くに当てはまるイメージを国の名前を持つキャラクターに与えることはギャグとして楽しむ分には問題は無いが、当てはまらない人も居るし、当てはまっていてもキャラクターの特徴として扱われることを不愉快に思う人も居る。

作品を公開する上で、国や人を貶める意図はなく、純粋なギャグ作品であるという意識の徹底が必要である。国を侮辱するような表現はヘタリアにはないと思うが、感じ方は人によって違うので不快に思う人がいるのも当然だろう。

作品との付き合い方として、お互いの文化や歴史に敬意を払うこと、作品に引っ張られて、狭い視野で物事を見たり決めつけたりしないことが重要である。又、私達には作品を選ぶ権利があるので、注意書きを読んで自らが不快になるであろうと予想出来るのであれば、見ることを控えるという選択をするべきではないだろうか。

全ての人に愛される作品はないと思う。どれだけ気を使っても、どれだけイラストが愛らしくても、嫌いだと言う人も批判する人も出てくるだろう。創作物と現実の区別をつけ、あくまで作品は作品であることが理解出来ればステレオタイプを扱う作品の面白さが伝わるのではないだろうか。

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今読むと思うところが多々ありますが提出物として出すことで、教授にヘタリアの布教が出来たのではないかなと思っています。

少し反省をすると、もっと問題点に踏み込むべきでした。

今の私なら、時代に合わせて配慮した結果『ヘタリア World☆Stars』でどんな表現がされていて、どう変わったかも踏まえてレポートを書く。

ステレオタイプという考え方に対する批判、意識の変化は喜ぶべきで、実際に私も喜ばしいと思うのだけれど、創作物として楽しむのはアリだと思っている。もっと過激なポーランドボールが大好きだし。

ステレオタイプを扱うジャンルに年齢制限を設ければ良いのでは?とも私は思っているので……その辺も書きたかったな。

そこそこ勉強しておけば、創作物に影響されてこの国は絶対こうなんだ!とか思い込まないのではないかなと思う。嫌だと思う人の目にも止まらなくなるしね。

冗談を冗談だと理解する為には知識が必要で、18歳にもなって判断ができないなら勉強不足だし、自国の教育制度を憂いるしかないかなって。

ブラックジョークと言われるものが肯定されない社会になってきていることも分かっているのだけれど、やっぱり好きだからなぁ…皮肉もそうだけど、本当に面白いと思う。

普段は口に出さないし、誰かにブラックジョークを言われても笑わないけれど、家に帰ってニコニコするかな。

やはり年齢規制で解決させるのが良いのかなぁと思ったり思わなかったり…。その辺も書けたら厚みが出て楽しいレポートになったかなぁ〜!と思います。

 

ひまさんへ𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬

人生を捧げるに相応しい最高の作品を生み出してくれてありがとう。これからも一生応援し続けます。

余談ですが、キャラブック最高でしたね。三省堂さんとアニメイトさんの特典欲しさに2冊買いました。

(買えてない方も少し待って頂ければ買えると思います。そろそろ三刷りが終わり店頭に並ぶはずです。因みに私は書店員です、安心して下さい。)

新規イラストが良すぎました…グッズ化して欲しいものです。雑誌の付録でポスカ、クリアファイル、下敷きなども販売されて喜ばしい限りですが……一刷り帯の抽選アクキー、無事外れました。一般販売されないかなぁ?いくらでも出すのに。

ジャンプラも眉毛ランドが多くて最高すぎます。兄弟の内訳が判明した時に泣くかと思いました。こんなに供給が多くてびっくりです。

数年なくても全然耐えられるからなぁ。良い沼ですよね。

供給ストップ時も、海外旅行をしたり、外国人の友達を作ってみたり、世界経済や歴史、階級制度、政治形態、政治思想、EU、世界の都市伝説、絵画等に関する本や記事、ニュースを読んではニコニコしていました。

(海外旅行に関しては旅行記も書いています。ヘタクラは楽しいかもしれないので良かったらそちらも覗いてってくださいな!)

(今書いてあるのはフランス旅行記何個かとイギリスメシマズ論です。リンクはこのブログの下の方に貼っておきますね!)

コラボカフェが開催された時は、もしかして七期ある?!と期待してみたり。七期決定の発表があった時は別ジャンルの友人からも次々に「おめでとう」のメッセージが届きました。

暖かくて良い沼ですよ。グッズも破魔矢から家具まで何でもありますし、キャラクターも多いので好みの子が見つかると思います。キャラソンも沢山ありますし、一生を掛けられる沼です。

最高の沼なのでまだハマっていない皆様は是非!是非!!!

沼の底でお待ちしています。

同志の方は支部で会いましょう。

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フランスとイギリスの旅行関係のブログ🔗

読みやすいのはイギリスメシマズ回とモンサンミッシェル回だと思います。順番に読まなくても平気なのでお暇でしたら覗いて行ってくださいな。

↓パブってGO!

↓フランス旅行記第一回目、飛行機でムキムキと会話

↓輝くもの~溢れる街で~♪

↓ワインこぼれないように~観光案内;;

↓星屑が零れ落ちる 夢のような恋の都

↓オムレツ~ふわふわ~モンサンミッシェル~!

↓頂を制するはモンマルトルで♪

セーヌ川を渡り、国境を越えて宇宙を越えて、俺の瞳に出来上がる美術館!

キャラソンネタ、通じなかったら突然私がポエマーになったと思われそうでぞっとしました。わからない人はお兄さんと眉毛のキャラソンを聞いてください。

最後に、ここまで読んでくださった同志に宛てて、ヘタリア再始動が公表された日の私の気持ち悪いツイートを貼っておきます。あの日の喜びを共有したい。

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本気でずっとヘタリアの話をしていました。私も友人もおかしくなってましたね。楽しかったなぁ。

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こんな感じのツイートを一日で100件くらいしました。喜びのあまりベッドの上で飛び跳ねながら奇声をあげる動画や地球儀をぐるぐる回しては推しの国を指し奇声をあげる動画も残っているのですが恐怖映像なので割愛。

突如投下された「3」という数字に震えましたよね。最高でした。生きててよかったよなぁ。待っててよかったなって。最高の沼ですよ。

 

気になってはいるけど検索避けが心配で安心してツイートできないって方はスクショの垢のDM解放しているのでなんでも聞いてください。

他にも同志の方でおすすめの本が知りたいという方がいたらコメントでもDMでもご連絡下さい。

特に同志の方はおすすめの作品を教えて頂けたら泣いて喜びます。成人済です!!!よろしくお願いいたします!!!

因みにフラアサ書いてます。恥ずかしいのでHNは内緒。支部でお会いしましょう。

これからも末永くヘタリアが愛され続けますように。