ちょっとと言われると難しいのですが、私には夢がありました。
それは自分の気に入る一生物の指輪を手に入れることです。
私は指輪を見るのも付けるのも好きで、お出かけの予定があるときはマルタで購入したお気に入りのピンキーリングを欠かさずつけていました。
マルタの伝統工芸である銀細工の指輪です。
とても気に入っているのですが一生つけていられる指輪かと聞かれるとそうではなく……だからと言ってアクセサリーをたくさん買うような性格でもないので、ずっと付け続けていました。
そして先々月、指輪を贈っていただけることになり、二人でお店を回っていると本当に本当に素敵な指輪に巡り合いました。
センターにエメラルドカットのダイヤ、その周りをレール止めのバケットカットダイヤで囲んだ指輪です。
長方形のダイヤで統一された、静謐でいて美しい指輪です。
ブリリアントカットとは違い反射が少なく、落ち着いた印象。
まるで透き通る湖のようだと思いました。
エメラルドカットのダイヤに憧れはあったのですが、ここまで心惹かれるとは自分でも予想外でした。
世界的にも有名な宝飾品店にも足を運び、どれも素敵ではありましたが、上記の湖を思わせるデザインに決めました。
一目惚れだったのかもしれません。
次にセンターダイヤを選びました。
エメラルドカットはカラット数だけではなく縦横の比率でも印象が変わってきます。
比率が1:1.3〜1:1.6になるものが多く流通しているようですが、この範囲内でも印象が大きく変わります。
シャープな印象のダイヤもあれば、コロンとした印象のダイヤもあり、枠のデザインや私の指に合わせて吟味しました。
またダイヤというのはカット、カラット、クラリティ、カラーの4Cという基準で定められており、それにより価格が大きく変動します。
エメラルドカットは質の低いダイヤを使うと目立ちやすいとのことでしたので色々と悩みましたが、これだ!というダイヤを選べたと思います。
ダイヤが決まったら号数を決めます。
号数に関してもとても悩み……母や職場のお姉様方の意見を参考に決めました。
店員さんには5号〜6号くらいが良いのでは?と言われたのですが「少し大きめに作らないと数年でつけられなくなる」という母の意見もあり7号で作成しました。
レール止めのデザインのため少し圧迫感があり、7号でも特に外れることはなく着け心地は良いです。
センターダイヤの重みで少し指輪が回ってしまうこともありますがご愛嬌?
縁がつるんとしたデザインの場合は号数を下げた方が良いかもしれません。良ければ参考にしてみてください。
指輪の内側に入れる文字やその他諸々を決めて、作成を依頼します。
完成までは約二か月。
※店頭品をそのまま販売しサイズ調整してお渡しする宝飾店も多いと思いますが、私の惹かれたお店はフルオーダーorセミオーダーのみ対応しているお店でしたのでこのような順序・期間になりました。お急ぎの方は店頭品を販売しているお店をお選びになると良いと思います。
ショーケースに飾ってあった指輪とセンターダイヤの大きさが倍は違っていたので、指につけたときどのようになるのだろう?と毎日想像して楽しんでいました。
あっという間に二か月が経過し、とある夜。
待ち望んでいた指輪がこの手に。
想像をはるかに上回る、素敵な指輪にうっとりしました。
こんなに素敵な指輪が私の指に嵌っているなんて夢のようだと思いました。
こだわりのあるタイプなので私の思う最高の指輪を贈って貰えて本当にうれしかったです。
本当に素敵……と毎日指輪を眺めています。
きっと今後の人生でここまで思い入れのある装飾品には出会えないと思います。
一生の思い出に残る、一生物の指輪。
頑張ってくれて本当にありがとう、と心から思いました。
お返しに私も、一生物の指輪を贈るね。
婚約指輪のお返しは結婚指輪で。
本当に素敵なプロポーズでした。
これから色々なことがあると思うけれど、素敵な思い出のおかげできっと乗り越えられるよ。
私たちらしく一緒に生きていこう。本当にありがとう。
プロポーズのお話も別の回でしようかな。
今回はここまで。お読み頂きありがとうございました。
今週のお題「ちょっとした夢」