あまがさの日記のようなもの

書きたい時に書く日記のようなブログです。

卒業

私はこの春に大学を卒業した。

入学式を昨日の事のように思い出す。

学生生活も終わり万感の思いだ。

歳を重ねる度に時間経過が早くなると言うが、確かに人生でいちばん早い4年間だった。

「人生の夏休み」とも言われる大学生活は私にとって本当に自由で楽しいものだった。

好きなことを好きなだけ学べる環境と、同じものが好きな学友、和歌を詠めば返歌が返ってくる、そんな空間で過ごせたことを幸せに思う。

幼い頃から本を読むのが好きだった。

私に本の世界の面白さを教えてくれたのは「エルマーの冒険」。幼稚園の頃、こんなに面白い話があるのかと驚いた。私もドラゴンに乗って空を飛びたいと思った。

初めて読んだ長編小説は「ハリーポッター」。初めて新刊を心待ちにした。小学校一年生の頃、まだ新刊が翻訳されておらずはやく、はやく、はやく翻訳してくれと毎日思っていた。

「翻訳が待ちきれないなら原作(英語版)を読めばいい」と英語版ハリーポッターを読む母に続きを教えてくれとせがんだことも思い出す。

結局、面倒だから自分で読めと英和辞書を渡され、挑戦してみるも解読できず、日本語版が出るまで待つことになってしまったが……読む本がない時に辞書を読むようになったのは母のお陰だ。

幼少期、読む本が無くなれば辞書を読んでいた。その経験が一層、本の世界を魅力的にしたのだろうと思う。

文学部を志す切っ掛けになったのは「夢十夜」。文章の美しさに惹かれた。物語とは面白いもの、という認識が覆された。

言葉一つ一つが連なりこんなにも美しい文字列になるのかと心震わされた。

面白くて楽しいだけでは無く、美術品のような繊細で儚い美しさがあることを知った。詩や和歌を美しいと思うようになったのもこの時期だった。

高校三年生、進路を決めなければならない時、悩む必要なんてなかった。文学部日本文学科しか有り得なかった。きっとずっとこの道に進むことを何処かでわかっていたのだろう。

大学に入り学問の面白さを知った。高校までの授業はなんてつまらなかったんだろうと思った。暗記すればテストで点がとれる?それの何処が楽しいの?と。

真っ白なA4用紙が配られ、テスト開始。黒板に問題が書かれ、それに対する意見を述べよ、と。裏表びっしり私の考えを書いた。楽しかった。

正解がないことが面白かった。私はこう思う、根拠はこれ。先行研究、なるほどね、確かにね、でもこれってこういうことじゃないの?、なるほど、参考文献、へー?先生、どう思いますか?、なるほど?奥が深いな……と。その道に深い理解がある先生を尊敬した。学校の先生が初めて好きになれた。

レポートを書くのも最高に楽しかった。自分の意見を言語化し伝えることの面白さや、文章を書く喜びを学ぶことが出来たのもここに来たからだろう。

夢十夜」に心惹かれ、夏目漱石の研究をするつもりだったのに、いつの間にか私は漢詩の美しさに惹かれていた。

杜甫「春夜喜雨」を読み衝撃を受けた。美しい雨の描写、春の夜の情景に私は惚れ込んだのだと思う。

ゼミは漢文、それ以外は考えられなかった。希望が叶って漢文ゼミに所属し、私は杜甫の詩をテーマに卒業論文を書くことになった。

学ぶことは楽しかった。学校で勉強するのが楽しいと思ったのは初めてだった。

高校受験も大学受験も合格のためにそれなりに勉強したと思う。だが楽しくはなかった。点が上がれば嬉しかったがそれだけ。知識を得る喜びはあまり感じていなかった。

それがどうだ、大学の授業はこんなにも楽しい。好きなことを学ぶ幸せがここにはある。

学部の勉強だけではなく、学芸員資格取得のための勉強もした。美しいものが大好きだから、どの授業も楽しかった。

資格の授業が忙しくてサークルには参加出来なかった。サークルを諦めたこと、後悔はしていない。

三年生の夏には博物館実習にも行った。朝が早いと嘆きながらも楽しく、助け合いながら乗り越えた。同じ方向を見る友人と学ぶ楽しさがあったように思う。

今、手元にある「博物館学芸員単位修得証明書」が誇らしい。

大学生になって初めてアルバイトを始めた。本に関わる仕事に憧れていたから、一番に書店に応募した。

採用されてすぐは慣れないことも多く、行くたびにストレスが掛かった。先輩が厳しかったため、胃を抑えながら絶対屈しないぞ、と先輩が辞めるまで耐え凌いだ。

(中高の部活の影響で)厳しい先輩に耐性があったのもそうだが、一番は書店員になれたことが嬉しくて、誇らしかったから我慢出来たのだろうと思っている。

毎月最低2枚以上POPを書いた。この店にはPOPが少ないなと思っていたから、私の力で増やしたいと思った。いつの日かPOP担当になることを目標に積極的に頼まれに行った。

貴方にPOPを任せる。と言われた時、嬉しくて堪らなかった。

頑張っているうちに好きな本のコーナーも作らせて貰えるようになって、やりたかったことが沢山出来た。私の大好きな作品を好きなだけ紹介してやるぞ!とやる気に満ち溢れた。本当に楽しかった。

メモを持ち歩いてPOP案が思いついたら直ぐに書いていた。電車の中でも授業中でもメモをして、次シフトに入った時にはPOPを増やせるようにしていた。

この4年間でPOPを何枚書いたかわからない。POPは使い捨てのものも多いから沢山書いて、沢山捨ててしまった。全て貰っておけばよかったのかな。

撮影してあったPOPの写真を見返すと、ひとつひとつ思い入れがあって目の奥が熱くなる。私は真剣に書店員をやっていたと思う。

私宛に送られたお客様からのお褒めのメールの写真も残っていた。お褒めのメールなんてこの4年間で2件しか来ていない。それも両方私宛。

書店員冥利に尽きる。お客様、ご来店ありがとうございます。書店員としてできることを精一杯出来たのではないだろうか。私はこの店に貢献できたのではないだろうか。そう自惚れてしまいそうだ。

趣味にも打ち込んだ4年間だった。

芸術鑑賞。行きたいと思っていた企画展には躊躇わず行った。休日には一人で美術館に足を運んだし、授業の後に学芸員資格の仲間たちと展示を見に行くこともあった。

勤め先の書店で博物館の観覧券を貰うことも多く、沢山の展示を見に行くことが出来たのも本当に良かった。

読書。大学に入るまでも相当本を買っていた自覚があるが、書店員になってから量が大幅に増えた。

社割という魅力的な言葉。なんのために働いているのだね、本を買うためだろう?と。積読は読書家の嗜み……なんの問題も無い(現在積読50冊超えです。)

新刊が出れば発売日に買えたし、バイト終わり検索機で欲しい本を探し、予約して次のバイトの時に買えるようにしていた。本好きにとって最高な環境だった。

海外旅行。この4年間で行ったのはイギリス、フランス、マルタの三カ国。ため息が出るほど魅力の溢れる国々だった。

美術館を回ってずっと見たかった芸術品を見れたこと、美しい街を、海を、建築物を見れたことを幸せに思う。

観劇。オペラ、ミュージカル、バレエを良い席で観れた。学生料金は最高だ。普段は涙を流さない私ではあるがオペラやミュージカルではいつも感情が抑えられなくなる。

良い席になるほど懐を寂しくするので特に興味があったものは学生時代に観れて良かった。

ここまで楽しかったことを羅列したが、楽しいことばかりでもなかった。

大学2年生の春休み、新型コロナウイルスが流行り始め、楽しかった学校生活は一変した。

みんなと学校で会うのが楽しかったのに全部オンライン。

海外旅行が趣味なのに海外渡航などできる訳もなく、大学2年間の夏休み、旅行のチャンスを失った。

教授にわからないことを気軽に聞けなくなった。

放課後、友人たちとケーキを食べに行ったり、お洋服を買いに行ったり出来なくなった。

行きたかった美術館も映画も諦めた。ミュージカルはなくなりオペラも見れなかった。

趣味の殆どが制限され苦しくて堪らなかった。

大学は自由なところのはずだった。私たちの生活は一気に不自由になった。

博物館学芸員資格のための実習は中止になるかもしれなかった。資格はどうなるの?

就職活動も大きく形が変わった。大学の先輩が内定を取り消され泣いているのを見た。

人生が掛かっているのによく分からなくて怖かった、とにかく不安だった。

私の思い描いていた大学生活ではなかったことは事実だ。

一二年で授業を沢山とり、三四年は授業を減らす。就活は早めに終わらせて、みんなと最後の思い出作りをする。

卒業旅行ではずっと行きたかったベルギーとオランダに10泊くらいしてしまおう!……なんて叶う訳もなく。

コロナウイルスに翻弄された大学2年間だった。それでも、楽しかった。

思っていた学生生活ではなかったが、それでも楽しめるように私は動いたつもりだ。

全オンラインになっても友人たちと連絡を取り続けたし、コロナが開けたら何をしよう!と計画を立て続けた。

自分の就職先が決まった後は、就活で苦労している友人を手助けした。私に出来ることならなんでもしようと思った。

みんなの就活が終わった頃にはコロナも収まっているだろう、という希望的観測。見事に外れてしまったが仕方ない。

このコロナ禍でもここまで親しく来れたのだからこれからも大丈夫だろう。

私が探し出し、大切に思っている友人たちは皆尖っていて最高に面白い。

みんなに自分から話しかけてよかった。

個性的な格好をしている子を見た時、かっこいい、最高と思って声を掛けた。群れない性格の様で苦戦したが、諦めず話し掛け続けているとふと会話の中で「私の歩く道は全てランウェイだと思ってる」と何気なく彼女が言った。雷が落ちたような気がした。堪らない、必ず落すと思い、猛アピールの末、友人となった。

妙に世界情勢に詳しい子がいた。もしかして?と思い鎌をかけて見るとあっさり引っかかり、同志だとわかった。盟友、この盃は血より重い、人生初めての完全な理解者だった。性格も真逆だが初めての盟友。彼女に出逢えただけでもここに来てよかったと思った。卒業式の袴の色も完璧だった……私が紫、彼女は緑。ありがとう。LoveForever。

一人一人書いていきたいが人数もエピソードも多すぎるので略。私は尖っている子、個性的な子、可愛い子が大好きだから、気に入った子に声を掛けまくり、ここまで来た。

学部学科問わずたくさんの友人が出来、たくさんの思い出を作ることが出来た。

卒業式でも可愛い子を見つけなんぱして写真を撮り、写真を送って貰う名目でSNSを交換したが……最高だった。眼福である。

大学で友人を作るのは大変という人もいるが気の所為だ。難易度は今までと対して変わらない。

それよりも大学ではクラスという縛りがない分、好みな友人を探せるのでとてもとても良い。合わない子とは離れやすく無駄な付き合いをしなくて済む。

多方面に尖った友人達に囲まれ、卒業式を迎えられたことはこの上ない喜びである。

楽しかったな、大学生活。

沢山の学びと出会いを有難う。ここに来れてよかった。

私は学生生活を終え、これから社会に出て働くこととなる。

労働を憂いる気持ちもあるが、何より、学生という身分を失うことに怯えている。

私に社会に出るだけの覚悟や能力があるのか?

親に扶養され生きてきたが、これからは私が家にお金を入れることになる。

どうなるのだろう、想像がつかない。意外と変わらないものなのだろうか。それとも?

つまらない人間になりたくないとも思う。社会の歯車として研磨され画一的な人間になりたくない。

私の人生の夏休みは終わった。あとは働くだけなのだろうか、でもそんなのつまらない。

仕事に慣れてきたら休日にはミュージカルやオペラを見に行こう。金曜日の夜には美術館や映画館に寄ろう。

読書に関しては……既に積読が50冊程あるので……程々に消費しつつ、減ったらまた買えば良い。電車で読めばいい。

心がすり減らないように努めよう。労働は生きる理由ではない。生きるために働いているのであって、働くことが生きることではない。

忙しさに目を回し、本質を見誤ってはならない。私は私を維持するために働くのだから、無理なら辞めてしまおう。

今こう思うのに、そうではなくなってしまうかもしれないと思うと恐ろしい。

私は自分を帰属意識の高い人間であると理解していて、会社に所属した瞬間から会社に対して貢献しようという意思が高まるであろうことも予想出来ている。

それも込みで、仕事が楽しければいいなと思う。きっと楽しくないけれど、少しでも良いところが見つけられたらいいなと思う。

多分長くお世話に……いや、所属することになるのだから役に立ちたいし、私にとっても良い影響を与えてくれなくては困る。

最悪、仕事が辛くても良い出会いがありますように。人に恵まれますように。

甘ったれた考えを不愉快に思う方もいるかもしれませんが、私はこの考え方を維持し続けたいと思っています。

四月一日から社会人か、信じられないな。

春は別れと出会いの季節、良い出会いに恵まれることをただただ願うばかりです。

最後になりますが、同じく卒業生の皆さんおめでとうございます。皆様の未来が明るいことを願っています。

長々とありがとうございました。社会人になってもブログは続ける予定ですのでまた覗きに来てくださいね。

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2022年3月

マッチングアプリを雅だと思う

突然だがマッチングアプリをご存知だろうか。それは出会いを求める人が使うアプリである。

因みに私は使ったことがない……が、否定的な目では見ていないので、マッチングアプリに否定的な考えを持つ人に向けて少しではあるが、私の考えを書きたいと思う。

否定的な意見を持つ人が考える、マッチングアプリの危険性について考える。

否定的な人は顔も名前も何もかも知らない相手とチャットのみで会うことを危ないと思っているのでは無いだろうか。

私も始めてマッチングアプリの存在を知った時、同じことを思った。危ないし怖い。

しかし、よく考えて欲しい。千年前の日本では和歌を送りあって愛情を深めていたのだ。

マッチングアプリ内のチャットツールを用いて言葉を交わし愛を深め会う!日本の伝統文化と言っても過言では無い気もしないでもない。

平安時代、お互いの顔を見れるのは一緒の布団に入った時だ。平安男子は垣間見という名の覗きをしながら顔は見えなくとも着物の裾を確認し、きっと好みの女性に違いない!と思って求愛していたのである。

そう考えると、現代のマッチングアプリは最高だ。言葉を交わしいい感じになって、ご飯に行ってお互いの顔や性格を確認し、合わないと思ったらやっぱなしで、とお別れできるのは素晴らしい事だと思うようになった。

マッチングアプリを使って恋愛を楽しんでいる友人に「出会いとはもっと運命的であるべきだ」「顔も知らない奴と付き合うなんて」等と批判を受けた時は「日本の伝統文化です、まさか平安貴族を侮辱しているんですか?」と言って黙らせてやれ!と伝えておいた。

マッチングアプリを使って楽しんでいる皆様が批判された時はぜひお使い下さい。

平安時代の場合、女性が家に籠っていたので相手の家柄がわかっていたじゃないか!というご意見もあるかもしれない。で、家柄が分かったら何になるのですか?

現代、恋愛をするにあたり家柄を見ているのですか?見ているような人はマッチングアプリを使いません!気にする人はお見合いをします。

平安時代、恋する相手がどんな顔でどんな声をしているかすらも分からないのだ。わかるのは和歌の出来と噂話と家柄だけ。

やれ黒髪が美しいだの、雅なお顔立ちだの、ウソばかり!ベットインして、え?!なにこれ?!という悲劇も多々あった事だろう。

そもそも和歌は本人が詠む必要は無いので、返歌の素晴らしさに惚れたと思っても、実は別人!ゴーストライター!残念!悲しいですね。

そう思った時、私はマッチングアプリは出会いのない現代社会に蘇った平安文化だと思ったのだ。雅だとすら思った。

確かに危ない面はある。だから年齢制限は必要だし、インターネットリテラシーのない人に使わせるのは問題がある。

でも否定的な目で見るようなものでは無いなと思った。

いやいや、今は現代だし、平安時代がなんだよ、と思う人もいるかもしれないし、平安貴族?クソ喰らえと思う人もいるかもしれない。

ただ、私の中ではしっくり来たのだ、なるほど、そういうことか!と。

コロナ禍でマスクをつけている事も相まって、まるで扇子で顔を隠す平安貴族のようではないか!と。

否定的な人がいるのは全く問題ないし、当然だと思うが、出会いのない現代でも恋愛をしようとする人々を愛おしいと思う切っ掛けになったらなと思い書きました。

私は肯定派です!恋愛を楽しむ人々がもっと自由になりますように!

書店員の喜び

私が書店員になって4年、その中でも特に嬉しかったことを思い出して書く。

一番の喜びは忘れもしない、小説版『幼女戦記』の二巻が売れた時である。

私はカルロ・ゼン先生の『幼女戦記』という作品が大好きだ。

好きすぎてWeb版を読破し、アニメも何周も見て、映画が放映された時は狂喜乱舞し映画館に見に行ったし、展示会にも行った。小説は自分用と布教用で二冊購入し、友人に貸して回った。

そんな私が書店員になった時、何がなんでも『幼女戦記』を売ろうと思った。

当店の『幼女戦記』の売上は悪く、何冊も返品しているのを在庫管理システムで確認し、物凄く悔しかった。こんなにも面白い作品が売れず、埋もれて、返品されていくのかと思うと悲しくて悔しくて、怒りさえ湧いた。

まず私はこの店でPOP担当者になろうと思った。POP担当者になれば多少の権限が与えられる。当時、当店にPOP担当者が居なかった。チャンスだった。

私は幼少期から絵を描くのが好きだったこともあり、POPを描くのは楽しかった。そして事ある毎に「そのPOP、私が描きます!」と立候補し続けた。

続けているとある日突然、「amagasaさんがPOP担当ね」と言われたのだ。私の時代が来たと思った。

店として売りたい本のPOPは当然ながら、個人的に好きな作品のPOPを描きまくった。描いて描いて貼りまくった。

文芸書担当者、コミック担当者、というように当店では割り振りが決まっているのだが、担当者と交渉しながらPOPを描いて貼りまくった。

勿論『幼女戦記』のPOPも書きまくった。しかし、売れなかった。

意味がわからなかった。POPを見たよと、漫画を買ってくれる人がいた。POPを見て面白そうだと小説を手に取ってくれる人がいた。何故、『幼女戦記』は売れない?

本に優劣をつけるのは好きではないが、正直言って『幼女戦記』は群を抜いて面白い。擦り切れるほど読んだ。読んで大笑いして、胸が締め付けられる思いがして、主人公に惚れ込んで、こんなに好きな主人公居ないぞと思った。なのに何故?何故売れない?意味がわからなかった。

私は当店のボスに相談した。小さくても良いので『幼女戦記』のコーナーを作らせて欲しいと頼み込んだ。

売れていない本のコーナーを作るほど当店に余裕はない。でも、どうしても売りたかった。こんなにも面白い本を埋もれさせてはいけないと本気で思った。

許可が得られるまでもPOPを描き続け、遂にボスに「amagasaさんが全部やるなら……まぁいいよ」と許しを頂き、私は小さなテーブルと柱の前のスペースを貸してもらった。

伝説が始まる!……訳もなく、幼女戦記はそれからも暫く売れなかった。

私の描いたPOPが悪かったのかと思い何度も書き直した。なぜ伝わらない?

そこで突然気づく。この本、分厚すぎるぞ、と。読書が好きすぎるが故に気づいていなかった。文字は多ければ多いほど楽しみが増えるのでハッピーだと思っていた。

一冊千円強、ハリーポッターレベルの厚み、持ち運びに不便な重さ。

確かに、読書好きではないと読む気にならないかもしれない。漫画や文庫本のような手軽さがない。

今までのやり方ではダメだ。一冊読ませられれば面白さに気づくのだから、主人公の可愛さで釣ろう。

見た目は可愛いのだ、可愛く可愛くPOPを描こう。白銀のターニャだもの、営業活動も頑張ってくれる。

幼女要素でゴリ推してみようと思ったが、直ぐに失敗に気づいた。題名が『幼女戦記』なのだ、どう考えても萌え作品ではない。諦めた。

そんな日が続いた。シフトの度に幼女戦記のコーナーの前をうろ付き、売れていないか、POPがよれていないか、埃は付いていないか、陳列は綺麗か確認した。

それでも売れなかった。助けて欲しかった。一冊、手にとってもらえれば次巻も売れるはずだった。

ある日、大きなPOPを書いた。普通のPOPの大きさではダメだ。特大サイズにしよう。そして文字を大量に書いてやる。

わかりやすいPOPなんかもう要らない。私の主義主張を押し出した ※文字圧POP を作ろう。

全員に受けるPOPじゃなくていい、私と同じ嗜好の人に刺さればいい。(※文字圧POPは私の造語です。)

この小さなテーブルをPOPで埋めてやる。みろ、私の愛を。書店員がこんなにも愛している作品ぞ。見てくれ!!!!!

エプロンにバッジだって付ける。大切に仕舞い込んでいたけれど付けることで宣伝効果があるかもしれない。布教活動はまず自分から。

しばらく経って、売れた。衝撃だった。ようやく売れた。私の愛が伝わった。

幼女戦記』第一巻が売れた!!!嬉しかった、報われたと思った。

そしてその一週間後、『幼女戦記』第二巻が売れた。

勝ったと思った。この長い戦いに勝った。

私は正しかった。一巻を手に取ってもらえさえすれば必ず、二巻も売れると信じていた。だからこそ、最新巻までの在庫を揃えていた。

普通売れない作品は一巻、二巻、飛ばして最新巻という並べ方をしているのだが、『幼女戦記』は絶対に売れると思ったから最新巻まで陳列していた。私の熱い思いを見てくれ。

それから最新巻まで一冊ずつ売れた。当店に『幼女戦記』の常連ができた。『幼女戦記』の続きをレジに持ってきたお客様に遭遇した時、本当に嬉しかった。

「ありがとうございました、またのご来店をお待ちしております」

いつもよりずっとずっと深く頭を下げた。ありがとう、書店員としてこんなに嬉しいことは無い。

二巻が売れた日、コンビニでケーキを買って帰った。家に帰って嬉しさのあまり泣いた。本当に嬉しかった。売れるようになるまで暫く掛かってしまったが、私の長い長い戦いがひとつ終わった気がした。

愛すべき作者様、出版社、取り次ぎ、書店……その他関係者各位と私でこの一冊を売ったんだ!と誇らしかった。

今、『幼女戦記』は売れている。あの頃には考えられなかったほどに。在庫が切れないようにシフトの度にコーナーに行って確認し、発注を掛けている。

万引き犯が『幼女戦記』のコーナーの周りをうろつき、コーナーの隣でリュックを開け始めた時は全身の血が沸騰して死ぬかと思った。

ハタキを握りしめて万引き犯の隣まで走り、睨みつけてしまった。万引き犯が退店した後、危ないからやめなさいと注意を受けたが、後悔はしていない。

幼女戦記』が売れるようになってからしばらく経って、売上が落ち込んだ時があった。

私は自分用に買ったコンプエースの付録、『幼女戦記』の主人公であるターニャちゃんの等身大ポスターをコーナーの壁に貼った。(二枚買えばよかったと本気で後悔してます)

壁に貼られたターニャちゃんは目立ち、コーナーに人を集められるようになった。小さなテーブルと柱の前のスペースに人がぽつぽつと訪れるようになった。

嬉しかった。また少しづつ売れてくれている。私の行動は無駄ではなかった。

書店員になってから様々なことがあったが、やはり一番嬉しかったのは『幼女戦記』二巻が売れたあの日だな。間違いない。

因みに、『テロール教授の怪しい授業』『売国機関』も頑張って売ってます。

特にこの時期は(上手くやると)テロール教授は良く売れますね。新入生に響くPOPをば……。

カルロ・ゼン先生の珈琲代くらいにはなってくれているといいな。

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書店員は薄給だ。書店の経営が苦しいから当たり前である。

書店員はクレーム対応も多い。金銭を支払わず入れる店は共通してクレームが多い傾向があるだろう。

書店員は不器用だと辛い。カッターとハサミくらいはまともに使えないと仕事にならないし、クリスマス時期は一日中プレゼント包装に追われる。予算不足からの人員削減でレジに居られる人は少ない為、書店員の大半が包装できなければならない。

書店員は本が好きでないと務まらない。問い合わせは毎日数え切れないほどある。出版社名を聞いて場所がすぐ分かる様にならねばお客様の問いには答えられない。

書店員は本の知識が必要だ。孫にプレゼントがしたい、3歳児におすすめの本を、入院中におすすめの本は?、面白いミステリーを教えてくれ、本の相談を受けたとき自信を持って本をおすすめする為には自分の脳内に情報がなければならない。

少しゲンナリした人もいるかもしれない。でも、それらを凌駕するほどの喜びがここにあると思う。やりがい搾取?やりたくてここにいるんだからいいでしょ。

数え切れないほどの本に囲まれて働ける。共に働く人が皆、本好き。本が社割で買える。本との出会いの場を作れる。

何よりも、自分の大好きな作品をお客様におすすめできる。

自分の手で応援したい作家の本を売る喜び、一体感?愛書家の皆様に一度味わって見てほしいな。

書店員になれて良かった。なって良かった。

全ての本を愛する人に幸あれ!

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この写真を撮る時、七巻、十巻、十一巻が売れていました。発注しなきゃ〜!!!

今回はこの辺で失礼します。関連ブログ🔗

竹取物語という型

今晩は。今日も月が綺麗ですね。こんな月が綺麗な夜は月にまつわる話を。

数千年前に作られ、今でも愛され続けている月にまつわる物語と言えば『竹取物語』一択でしょう。

「今は昔、竹取の翁といふものありけり」で始まるこの物語は、日本人ならば全員知っていると言っても過言ではないほど有名ですよね。

通称『かぐや姫』。幼い頃、寝る前によく話してもらっていました。

そんな『竹取物語』は物語として優秀なだけではなく、その後生まれた文学作品に大きな影響を与えました。

具体的な作品を一つ挙げるならば『源氏物語』。これもまた有名なお話ですね。主人公の光源氏を中心にした恋物語です。

今回のレポートでは『竹取物語』を物語としてではなく話型として捉えます。そして『源氏物語』を引用しながら、竹取物語という型について考察します。

興味のある方に刺さればいいなぁ。それではどうぞ。

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 竹取物語の型を使った作品は数多くある。その中でも源氏物語での用例を挙げ、竹取物語という型の魅力を考察する。

 まず、源氏物語正編、女三の宮を求める柏木をめぐって注目すべき表現について述べる。

 1つ目は、若菜下巻にて女三の宮に対し迫り「人より深き心ざしをむなしくなしはべりぬること」「いとことわりなれど(中略)あはれとだにのたまはせば、それをうけたまはりてまかでなむ」と述べている部分である。

これは女三の宮に「あはれ」を求めている場面であるが、竹取物語で求婚者や帝等、男たちはかぐや姫のあはれを得ようとした話と重なる。そして、自分は深き心ざしがあったが、それはむなしくなってしまったと訴える所も似通っている。竹取物語において、かぐや姫は男たちの志を理解し、その志を虚しくしてしまった申し訳なさも感じているがその点も女三の宮と重なる。

 2つ目は柏木巻で女三の宮に和歌を送る場面で「今はとて 燃えむ煙も むすぼほれ 絶えぬ思ひのなほや残らむ あはれとだにのたまはせよ」と述べている部分である。

女三の宮への「絶えない思いが煙になる」という表現に加え、「あはれ」という言葉を用いている。

竹取物語の最後には「火をつけて燃やすべきよし、おほせたまふ。(中略)その 煙、いまだ雲のなかへ立ちのぼるとぞ、言ひ伝へたる。」という記述があり、これは柏木の煙という発言に重なる。

 3つ目は柏木巻で死後の柏木「あはれ、衛門 督 」と述べられている部分である。竹取物語で帝はかぐや姫の昇天後、手紙を見て「あはれ」と思っている。竹取物語は感動的なシーンで「あはれ」を使っており、竹取物語の型と言える。

 上記3つは女三の宮を求める柏木の表現であるが、竹取物語の男たちを踏まえた描写がされていることが分かる。又、柏木は女三の宮の「あはれ」を手に入れることは出来なかった。竹取物語に登場する男執着の無惨さを引き受けていると考えられる。

 

 次に、源氏物語続編での竹取物語の型について述べる。

 1つ目は総角巻にて、薫の目に映った死が迫る大君の場面での「影のやうに弱げなるものから」「惜しきことたぐひなし」という表現である。

死が迫り大君は「白き御衣」「白ううつくしげ」等、白いという表現が増え、現実味のない美しさがある。

竹取物語かぐや姫は「きと影になりぬ。はかなく口惜しとおぼして」と述べられているが、大君の「影」と重なる。薫も帝も「影」と表現される女性を「惜し」と思っている点も共通している。

 2つ目は総角巻、大君死後の薫の場面であるが、大君を想い詠んだ和歌である「おくれじと空ゆく月をしたふかなつひに住むべきこの世ならね」「恋ひわびて死ぬる薬のゆかしきに雪の山にや跡を消なまし」この2つの和歌に注目したい。

竹取物語にて、かぐや姫から翁へ向けた手紙では「月の出でたらむ夜は、見おこせたまへ」と述べられている。そして、かぐや姫昇天後の帝の詠んだ歌では「逢ふこともなみだに浮かぶわが身には死なぬ薬も何にかはせむ」と述べられている。

薫の「おくれじと」の和歌は月をみて大君を想っている。帝の月を見てかぐや姫を想う描写と重なる。そして薫の和歌に用いられた「死ぬる薬」は、帝の和歌に用いられている「死なる薬」を踏まえた表現である。

 上記2つの例から、薫と帝の発言や考え方には多くの共通点が見られ、最終的に地上や現世に取り残された男達は似通っていると言える。

 

 最後に手習巻・夢浮橋巻の小野の浮舟について述べる。

 妹尼の心中として「いみじき天人の天降れるを見たらむやうに思ふ」「かぐや姫を見つけたりけむ竹取の翁よりもめづらしき心地するに」と述べられているだけではなく、浮舟が詠んだ歌に「われかくて憂き世の中にめぐるとも誰かは知らむ月の都に」、出家後には「尼衣変はれる身にやありし世の形見に袖をかけてしのはむ」がある。

 妹尼の心中の表現では明確にかぐや姫と浮舟を重ねており、浮舟自身も「月の都」という語を用いている。特筆するべきは出家後に詠んだ和歌の「尼衣」という表現であるが、「天衣」を着て感情を失ったかぐや姫に対し、出家をし「尼衣」を着ても感情を消すことが出来なかった浮舟を対照的に描いている。

  天衣と尼衣は掛詞であり、竹取物語の引用であることは明らかではあるが、最終的に竹取物語とは違う結果に源氏物語をしている。

 

 竹取物語の型の魅力として、羽衣説話とはまた違う話の展開や、細かくロマンチックな心理描写があると思う。

 羽衣説話では「天女が羽衣を脱いで水浴びをしていると人間の男が羽衣を盗み隠して結婚を迫り、天女と男は結婚して子供を産むが、最終的に羽衣も探し出して天に帰る」という型が用いられるが、竹取物語は一般的な羽衣説話とは違い、仙女と男との出会いや別れだけではなく、親子の別れやかぐや姫の告白、結婚を拒否する為に試練を与えるなど物語に厚みと独創性が見られる。

 特に小野の浮舟では、竹取物語の展開と重なるところが多くあるが、少しずつ型から外れ源氏物語として完成しているところも、羽衣説話と竹取物語の関係性のようであるとも考えた。

又、 読者が小野の浮舟を読んだ際、竹取物語の引用であると分かり、今後の展開を予想するも裏切られるという、竹取物語の型が大衆に理解されているからこそわかる面白さがあるのではないかと思う。

 

 心理描写では女性の内面ではなく、男性の内面を細かく述べ、求婚している側の心理がよく分かる。特に「あはれ」という言葉や和歌の表現はロマンチックで読者に登場人物の思いをよく伝えているように思う。

 特に源氏物語でも用いられた、「絶えない想いが煙になる」という表現は、とても雅で深い愛情が表現されていると感じた。

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レポートと言えないレベルの文章ですね……感想文かな。ブログに貼るのに調度良いレベルのふわふわっぷり。

竹取物語』も『源氏物語』も未だにファンの多い作品なので、このレポートもどきを読んで気分を悪くされる方もいるかもしれません。

その際はご遠慮無く、ご指摘頂けたらと思います。コメントは誰でも打てるようにしていますのでお気軽にどうぞ!

タグは悩みましたが、勉強とレポートをつけておきます。悩める学生の力になれますように。

取り上げてもらいました!

今晩は。今回は皆さまに嬉しい報告です。

はてなブログ編集部さんの「週間はてなブログ」で私のブログを紹介して頂きました!

シーリングワックス特集とのことで2018年に書いた「手紙と封蝋」のブログを使って頂けたようです。

はてなブログではブログを引用すると通知が来る仕組みになっているようで、あなたへのお知らせ欄に通知が来ており、気付くことが出来ました!

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↑スターやブックマーク、読者が増えた時に通知が来ている画面です。

気になって週間はてなブログを覗いてみると…

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シーリングスタンプ(封蝋)を楽しむ。シーリングの魅力や作るコツを語るはてなブロガーの記事をまとめました - 週刊はてなブログ

うわ〜〜〜!!!ほんとうに私のブログだ〜〜ー!!!すごいぃぃぃい!!!

通知に気づいた時、友人が隣に居たのですがニッコニコの私に苦笑しながらも良かったねと言ってくれました。

本当だよ!よかったよー!うれしいよ〜!

こじんまりとやってきた日記のようなものですが人の目に止まる機会が遂に来たんだ〜!すごい〜!!!

健全なブログを書き続けてきた甲斐がありました(???)

シーリングワックス特集を見て、ブログを覗きに来て下さった方も多く、これを機に読者になって頂けたらなぁと思っております。

ほかのブログも覗いて行ってくださいな!

そして、いつも読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。これからも末永くよろしくお願いします。

ブログを始めて数年経ちますが、のんびりゆっくり続けてきた甲斐があったな……しみじみ。いやはや、何事も継続あるのみですね。

短いですが今回はここまで。一緒に喜んで頂けたら嬉しいです。

季節の変わり目ですのでお身体に気をつけてお過ごし下さい。それでは良い夢を。

 

日本国憲法 覚え書き

今晩は。相変わらず寒い日が続いていますね。いつまでも布団の中で眠っていたい今日この頃です。

さて、今回は少々堅い内容をお話します。

具体的には日本国憲法における、精神的自由と経済的自由に関する覚え書きです。

本当につまらないと思うので読む必要がありません!勉強のタグをつけておきます。

興味のある方だけお読みください。

精神的自由と経済的自由の二重の基準について

二重の基準は、精神的自由に関して平等原則違反が問われる場合、経済的自由の積極目的規制や消極目的規制に対しての基準に比べて最も厳しい厳格な基準を用いることになる。しかし表現内容中立規制などの重複する領域もあるので合憲性判定の審査手法はきめ細やかな対応が求められる。

審査基準としては厳格な審査基準、厳格な合理性の基準、合理的関連性の基準の3段階となっている。又、合憲性の判断は合憲性の推定も働かず、厳格な審査基準を適応させることとしている。

経済的自由権に対する規制については明白性の原則を、消極目的規制については厳格な合理性の基準を用いている。

そして厳格な審査基準として具体的に、1つ目は事前抑制禁止の理論、二つ目は明確性の理論、三つ目は明白かつ現在の危険の基準、四つ目はLRAの基準が該当している。

又、表現の自由の規制立法として事前抑制、漠然として不明確または過度に高汎な規制、表現内容規制、表現内容規制の4つがあり、精神的自由には内心の自由表現の自由があり、その中で表現の自由における表現内容規制には三つの審査基準がある。

一つ目は、立法目的が厳格審査基準を満たすためには、やむにやまれぬ必要的な公共的利益が必要ということであり、二つ目は、規制手段が厳格審査基準を満たすためには、立法目的達成に必要な最小限のものであることが必要ということであり、三つ目は、厳格審査基準を満たすためには、上記の一つ目と二つ目の二要件の充足が求められるということである。

表現内容規制に関しては、最も穏やかで立法裁量を広く認める合理的関連性の基準やLRAの基準を用いていて基準ははっきりとしていない。

最後に表現の自由における事前抑制の理論と閲覧についてであるが、表現活動を事前に抑制することは許されないとしており、検閲とは公権力が主であり、外に発表されるべき思想の内容をあらかじめ審査し、不適当と認める時はその発表を禁止する行為のことを言う。

判例では行政権による事前抑制で絶対的に禁止され、表現の自由の保障によって原則として禁止されている。しかし、検閲ではなく事前抑制の場合例外として許される余地が生じる。

判例として北方ジゃーナル事件をあげる。事件の内容は、約11年間旭川市長を務めた後、1979年4月施行予定の北海道知事選挙への出馬を予定していた被告被控訴人被上告人(Y1)が、原告・控訴人・上告人(X)に「ある権力主を者の誘惑」と題する記事を掲載されそうになり、それを知ったY1が、印刷、頒布等の禁止を命じる仮処分を札幌地裁に申請したところ、同日無審尋でこれを相当とする仮処分決定がなされたものの、Xが仮処分およびその申請が違法であると主張してY1と国、被告・被控訴人被上告人(Y2)に対して損害賠償を請求したというものである。

記事の内容は、Y1を「嘘とハッタリとカンニングの巧みな少年であり、言葉の魔術者であり、インチキ製品を叩き売っている大道ヤシ、天性の嘘つき、素顔は昼は人をたぶらかす詐欺師、夜は闇に乗ずる凶賊で云うならばマムシの道三、クラブのホステスをしていた新しい女を得るために罪もない妻を卑劣な手段を用いて離別し、自殺せしめた」などとし、知事選への立候補も知事になり権勢をほしいままにするのが目的であると言ったものであり、名誉権にも関わってくる裁判となった。

北方ジャーナル事件では出版差し止めは検閲にあたらないこと、表現内容が事実ではない上、公益を図る目的でもなく被害者が回復困難な損害を被る虞がある為、事前抑制は原則として禁止されているが厳格かつ明確の要件のもとで例外的に許されるという判決が下った。

 

興味のない人にはなんの面白みもないまとめでした〜!おしまい!

カラオケに行きたい

とにかくなんでもいいからカラオケに行きたい。カラオケに行きたい。

コロナが流行ってから一度も行っていない。どうしても行きたい。今すぐ行きたい。一人カラオケくらい許されないか?まだダメ?そろそろ歌わせてくれ、あ〜; ;

以前は12時間耐久カラオケとかしてたのに…歌って無さすぎて無理。久しぶりすぎて喉開かない気もする。

今すぐカラオケ行きたい。

友達と1曲ずつ交互に歌い続けるターン制カラオケ(?)したい。二人で行くなら最低6時間は行きたいな。

あと、もし一人でカラオケに行く機会があったら配信する。どうせ一人ならコメントあった方が楽しそうだし。

歌いたい。とにかく歌いたい。

カラオケ行きたい。これを見ている友人各位は気が向いたら連絡下さい。歌いましょう。

歌う予定の曲✍️

いつも歌う邦楽

・「タマシイレボリューション」Superfly

・「Alright!!」Superfly

・「くちづけ」いきものがかり

・「スピリッツ」いきものがかり

・「rain」YUI

・「Gloria」YUI

・「summer song」YUI

・「happy birthday to you you」YUI

・「ミラクル」miwa

・「キットカナウ」miwa

・「僕が僕であるために」miwa

・「ボーイフレンド」aiko

・「Esperanza西野カナ

・「Troublemaker」嵐

・「迷宮ラブソング」嵐

・「Monster」嵐

・「love so sweet」嵐

・「誰か海を」Aimer

・「コンパス・オブ・ユアハート」

・「胡桃とダイアローグ」AKB48

・「オリオンをなぞるUNISON SQUARE GARDEN

・「シュガーソングとビターステップUNISON SQUARE GARDEN

・「RAGE OF DUSTSPYAIR

・「オルフェンズの涙MISIA

・「Survivor」BLUE ENCOUNT

・「TWINKLE TWINKLE」Secret

・「アイのシナリオCHiCO with HoneyWorks

・「Make it!I☆Ris

 

洋楽(歌えそうなら歌う)

・「God Save the Queen(英国歌)」

・「The Phantom of the Opera」(その他)

・「Singin' in the Rain」(その他)

・「Don't Cry for Me Argentina」(その他)

・「Wonderwall」OASIS

・「Somebody To Love」Queen

 

歌っても問題にならないアニソン

プリキュア関係

きらりんレボリューション関係

おジャ魔女どれみ

 

アニソン(相手によっては歌わない)

・「太陽のflere sherbet」北条そふぃ

・「イチャイチャチュッチュキャピキャピラブラブスリスリドキドキ」HAPPY BIRTHDAY

・「太陽曰く燃えよカオス後ろから這いより隊

・「恋は渾沌の隷也後ろから這いより隊

・「黒鋼のストライバー」後ろから這いより隊B

・「わたし・魔ジカル」後ろから這いより隊

・「めいあいへるぷゆー?」山神ルーシー(略)

・「君じゃなきゃだめみたい」大石昌良

・「Los! Los! Los!」安田みずほ

・「La pasión no se detiene トマらない情熱」スペイン

・「ほとばしれ情熱」スペイン プロイセン フランス

・「ボンボンボン セボンセボン」フランス
・「恋せよマドモアゼル」フランス
・「あぁ 世界的 a La mode」フランス
・「はたふってパレード」フランス
・「まるかいて地球」フランス
・「トレビアンな俺に抱かれ」フランス
・「立派 やっぱ パリ♪」フランス

・「ブルーベルの森で」イギリス
・「My Friend」イギリス
・「今日を楽しもうぜ」イギリス
・「はたふってパレード」イギリス
・「まるかいて地球」イギリス
・「悪魔をよびそうなイギリスのうた」イギリス
・「絶対不敗英国紳士」イギリス
・「パブってGO!」イギリス

 

ボカロ(相手によっては歌わない)

・「夜もすがら君を想う」

・「ルカルカ★ナイトフィーバー」

・「ネコミミアーカイブ

・「サマータイムレコード」

・「シャルル」

・「おこちゃま戦争」

・「ロミオとシンデレラ」

・「神のまにまに

・「ロストワンの号哭」

・「ケッペキショウ」

・「脳漿炸裂ガール」

・「メルト」

・「いーあるふぁんくらぶ」

・「ワールドイズマイン」

・「ローリンガール

・「死んでしまうとはなさけない」

・「ぼうけんのしょがきえました」

・「ダブルラリアット

・「ドーナツホール」

・「夜咄ディセイブ」

・「天ノ弱」

 

歌ってみたい(歌ったことがない)

・「チューリングラブ」

・「FIREBIRD

・「シル ヴ プレジデント」

・「星条旗

・「目抜き通り」

・「ココロオドル

・「ahoy!我ら宝生海賊団」

 

上記を歌いきった場合

(一般人相手)

・ディズニーの有名な曲は殆ど可

YUIの曲は殆ど可

・嵐「僕の見ている風景」までの曲は殆ど可

いきものがかりaikoの有名な曲は殆ど可

・2012年までのAKB48の有名な曲は殆ど可

・学校で歌ってきた曲

・卒業ソング 例:レミオロメン

EXILE 一部

・最近はやりの曲 ごく一部

(オタク趣味が許容される場合)

・過去見てきたアニメのOPはほぼ可

・μ'sの曲はほぼ可

ニコニコ動画における有名曲 例:おっくせんまんエアーマンが倒せない

・ボカロ 2015年までの殿堂入り曲

・流星群等の組曲に含まれる曲はほぼ可

 

書いてて思ったけど物凄く年齢がわかりやすいな……好きな曲で年齢バレとかよくありそう。